全日本フィギュア 女子フリー 演技後の涙が・・・代表選考の行方は？

全日本フィギュア女子フリーが終わりました。結果は、宮原選手が完全復活の演技で坂本選手を逆転。しかし　１位宮原　２位坂本　の上位２人に変化はありませんでした。ジュニアの紀平選手が3位に入る活躍！シニアで３位は樋口新葉選手です。坂本選手と樋口選手のどちらを選ぶのか？明日の発表までまったくわからない結果になりました。

今日のフリーの結果が代表選考に直結するので、多くの選手たちの涙が印象に残ります。また、代表選考に関係なく伸び伸びと滑って実力を発揮した若手もいました。

しっかし、今年の女子は全体的にレベルが高かったとですね～。さすが五輪イヤーです。

注目していた若手は？

青森山田中学３年の渡辺倫果 さん。全日本ジュニア５位です。公式パンフによると趣味は

「化石集め、釣り、ボルダリング・・」と男の子みたいです。

第１グループ６人の紹介で横一列に並んでも一際小さくて目につきます。

しかし演技はスピード感たっぷり。

回転不足はあったもののアクセル以外の５種類の３回転ジャンプを跳べる中学３年生です。

紀平選手や山下選手と同学年です。来年以の成長に期待！北京五輪イヤーが楽しみです。

フリー106.45　総合161.91　19位でした。

注目選手では名前を挙げませんでしたが、フリー106.03　総合158.16　21位の川畑和愛選手も高1です。３ルッツからの連続ジャンプを２本決め、スピードあふれる滑りは来年以降に期待できます。

SP13位の森下実咲選手は、長い手足を生かし優雅さの中にも躍動感のある素敵な演技でした。ジャンプでミスがあり順位を落としましたが来年はもっとよくなって帰ってきてくれるでしょう。フリー105.82　総合165.25　18位

松田悠良選手は得意の２A-３T-２T　の３連続ジャンプをキレイに決めてくれました。今シーズンは怪我が多くて思うように練習ができなかったそうです。フリー118.21　の点数が出た後、山田コーチと抱き合って涙ぐんでいました。また来年も全日本のリンクで観たい選手です。総合174.12　11位。

山下真湖選手。すばらしい演技！すばらしいジャンプ！

第２グループまでで最も注目していた山下真湖選手です。最初のジャンプは３ルッツ-３トゥーループ-２トゥーループの３連続ジャンプをきれいにきめました。後半に３ルッツ-３トゥーループも決め、音楽とも調和したレベの高い演技でしたが、最後のダブルアクセルがシングルに。解説の村上佳菜子さんももったいないと。中学３年でフリー125.54　総合183.34　10位は立派です。ジュニアの選手にとって30秒長い演技は過酷です。演技終了後は本当に疲れた表情。得点を見ても少し納得できていない表情でした。全日本ジュニアでは190点を超えているので目指していたのはフリーで130点超え！？このまま成長して欲しいと思います。日本の女子フィギュアを背負っていく一人になるでしょう。彼女には世界ジュニアが待ってます。ロシア勢とガチンコ勝負で200点超えを目指してください。

演技後の涙・・　今年が最後の全日本　木原万莉子選手

７番滑走の木原万莉子選手　同志社大学２年生です。ジュニア時代から注目され、NHK杯に出るなど実績のある選手ですが、今年で引退を決めています。この日が最後の全日本です。最後のフリーは情感たっぷりで観ていて引き込まれるような演技でノーミスでした。114.11。演技終了後には涙が見えました。難病で競技できない時期もあったようですが、よくここまで頑張ってきました。ファンの記憶にしっかり残る選手の一人です。お疲れ様でした。

五輪を狙った選手たちの悔し涙

まず、18番滑走の三原舞依選手。五輪に近い選手の一人だったのですがSPではミスが出て64.27　7位。本人はとても悔しかったのだと思います。今日のフリーは会心のノーミス。三原選手は、演技後の喜ぶ仕草が印象に残っていますが、この日はめずらしく悔し涙？SPでも同じくらいの出来だったら十分に代表選考の有力候補になれたと思います。ソチ五輪のフリー後の浅田選手の涙を思い出しました。フリーだけの順位では3位の140.40　総合では200点超え！204.67で悔いの残る5位です。北京を目指して頑張って欲しい！（四大陸選手権への派遣が発表されました。頑張ってください。）

渾身のガッツポーズ！横井ゆは菜

悔し涙の多かった今日のフリーですが、全日本ジュニア4位の横井ゆは菜選手は会心の演技でした。ジュニア選手には未知の世界、後半最後の30秒で、あっと驚く大技を決めてくれました。ダブルアクセル-３トゥーループ-２トゥーループの３連続ジャンプです！　会場で見ていて、残り15秒。ジャンプの回数が足りない？連続ジャンプもまだ2回？と思っていたら、ものすごいスピードで突っ込んできました。そして見事に２A-3T-2Tを決めました。GOEも1.40つく出来です。演技が終わって両手を上下に！あんな大きなガッツポーズ見たことありません。点数130.31が出た瞬間もキスクラでコーチと一緒に大騒ぎ！世界ジュニアに行って欲しいのですが、かないません。四大陸に行かせてくれませんかね？　総合8位でした。

（訂正します。昨日、横井選手も世界ジュニアに派遣されることが発表されました。全日本ジュニアの成績だけではなく、いろんな成績が勘案される選考基準がありましたね。世界ジュニアに派遣されるのは紀平選手、山下選手、横井選手です。横井選手、この日のラストの３連続ジャンプを世界の舞台で見せてください！頑張ってください）

「終わった・・」悔しさ・・諦め・・　樋口、本田、本郷・・

樋口選手は相当気合が入ってましたね。しかしジャンプで細かいミスが出て、138.03。普通なら喜ぶ点数なんでしょうが、今日は、上位の2人に追いつける点数が求められていました。演技終了後、涙が見えたような気がしました。点数を見る表情には諦め半分、悔しさ半分。

本田真凜選手も気合の入った演技でしたが、ジャンプでミスが出て届かず。涙声でインタビューに答えていたようです。本郷選手は上位２人に一番近い位置にいたのですが、２回の転倒、点数が出た後のインタビューでは顔に涙の跡が見えたような気がします。

「終わった・・」３人とも諦めたような悔しいような顔が印象に残ります。

（樋口選手は　世界選手権への派遣が発表されました。頑張ってください）

今日の最高の涙は濱田コーチ。

宮原選手は「ミスパーフェクト」完全復活のフリーでした。怪我からの復帰でいろんな苦労があったのでしょう。ジャンプやスピン、ステップが一つ一つミスなく終わっていく度に、コーチの濱田さんに力が入っていきます。終盤には、もう両手で顔を覆っていました。宮原選手は演技後、あの宮原選手が両手を挙げてガッツポーズ！インタビューでは涙ぐむシーンもありました。五輪は宮原選手にとっても初めてです。

愛弟子の完全復活！今日一番の涙は濱田コーチです。

坂本選手おめでとうございます。でも五輪はまだ確定じゃない！

坂本選手は緊張していましたね。緊張感が観客にまで伝わってくるようです。しかし、決して焦らず、慎重にすべての要素を決めていき、演技終了後には大きく息をはいたようにみえました。そしてコーチに向かって片手でガッツポーズ！しかし坂本選手が確実に五輪に行くためには１位にならなければいけません。139.92の点数を見て大きな声で「なんで～？！」と叫んでましたね。140は取れたと思っていたのか？宮原さんに届かない点数だったからなのか？「なんで～？！」の真意が知りたいです。フリーでは139.92の４位でした。

これで「オリンピック」の「オリンピ」まで見えました。全ては明日の代表発表で。

（坂本選手、オリンピック出場おめでとうございます）

紀平選手　トリプルアクセル２本！惜しい3回転ジャンプ全６種類！

ジュニア15歳の紀平選手は会場全体の期待通り、トリプルアクセル-３Tの連続ジャンプと　単独トリプルアクセルを決めました。後半で小さいミスがあったものの141.29　フリーでは2位の点数です。3回転ループが着氷していれば全６種類のジャンプを跳んでソチの浅田さん以来だったのに残念です。３回転ジャンプ全６種類は世界フィギュアで達成してもらいましょう。（3ループが認定されているのかわかっていません。回転は足りているようですが、着氷が乱れた・・から?)

（紀平選手は世界ジュニアフィギュアへの派遣が発表されました。世界の舞台でトリプルアクセルを見せてください！）

さあ、五輪代表２枠は誰に？　明日の夜10時30分から発表です。テレビでもニュース速報が流れますね。このブログにも速報で書き込みます。