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全日本フィギュア 男子SP 男の意地が火花をちらした第4グループ

宇野昌磨選手は連続ジャンプが入らなくても1位。

男子SPが終わりました。宇野昌磨選手は、2本目の4回転ジャンプが単発になって連続ジャンプが入りませんでしたが、図抜けた実力で前評判通り1位でした。

山本草太の復活!そして村上、日野、田中、無良が激突!

実は、昨日のSPで一番面白かったのは第4グループでした。山本草太選手の復活の舞台も会場を沸かせましたが、村上大介、日野龍樹、田中刑事、無良崇人・・この4人の男の意地が火花をちらした第4グループの40分でした。

第3グループ終了までは 1位須本光希、2位三宅星南 とジュニアがワンツーと女子と一緒ですね。ジュニアでは邦和スポーツランドの壷井達也くんが、まだ中学3年生ながら伸び伸びした演技で来年以降の活躍を期待させてくれます。

観客席でも涙・・お帰り!草太!

第4グループの一番滑走は山本草太選手です。2年ぶりの全日本です。2015年には世界フィギュアで3位(この時の1位は宇野昌磨選手)と輝ける星だったのが、2016年の世界ジュニア直前で足首を骨折。以来1年半、昨夏には再び骨折、心が折れそうな治療とリハビリ期間を経てようやく全日本に出場できるまでに回復してきました。今年の夏には1回転しか跳べなかったジャンプも徐々にレベルを上げて、この日は3回転トゥーループの連続ジャンプを跳べるまでになりました。演技が終わった後の会場はスタンディングオベーションで山本選手の復活を迎えます。観客席で涙ぐむファンも一人や二人ではありませんでした。点数は72.88で8位でした。立派です。正直言うとプ~トロも涙が出てしまいました。「お帰り~」そして「おめでとう~」

まずは、村上大介

さて、3人目の五輪出場枠をめぐる男たちの闘い、最初にリンクに上がったのは村上大介選手でした。村上選手も怪我で昨年の全日本を欠場。今年のクランプリシリーズは肺炎で欠場、と体調に悩まされた2シーズンでした。全日本は東日本選手権に出て出場権を獲得して2年ぶりの出場になります。冒頭の4回転サルコーをなんとか着氷し、トリプルアクセルも決めました。ステップやスピンはスピード感には欠けるものの丁寧に滑りたいという気持ちが伝わってくるようです。しかし後半の連続ジャンプで最初のルッツでタイミングが狂ったのでしょうか、エッジエラー、勢いがなくセカンドジャンプは2回転になってしまいました。本人的には物足りないSPだったと思いますが、演技終了後の自分を納得させるように二度三度と頷く仕草が印象に残りました。80.99で4位ですが、まだまだ3枠目が絶望的になる点差ではありません。インタビューでは、フリーで4回転サルコーを2本決めて最後まで滑り切りたいと語っていたように、まだまだ諦めないで会心の演技を期待します。

日野龍樹の意地

2番目にリンクに上がったのは中京大学の日野龍樹選手。日野選手は、羽生選手、田中刑事選手と同学年。3人の中でトップだったこともあるようです。中京大学の後輩には宇野昌磨選手。同期や後輩に差を付けられましたが、この大会には密かに心に期すものがあったと思います。いつもながら背筋の伸びたきれいな姿勢の滑り。しかしジャンプでミスが出ました。転倒したトリプルアクセルは意地で挑戦したようにみえました。後半の連続ジャンプは意地が成功させたのでしょう。GOEもついていました。結果は68.22で10位です。もしかして今年を最後の全日本にするかもしれません。明日のフリーの演技終了後の表情、仕草に注目したいと思います。

本命は田中刑事

3番目は日野選手と同学年の田中刑事選手。今年はグランプリシリーズにも出場し、五輪代表3枠目に一番近い場所にいると思っています。この日の演技からは気迫が感じられました。4回転サルコー、3フリップ-3トゥーループの連続、3アクセル、すべて決めGOEがつくきれいなジャンプでした。気迫のこもったステップにも迫力を感じました。(レベルを取りこぼしたようです)演技の最後は右手をグッと突き出すポーズですが、その突き出した右手を握って小さくガッツポーズ!今年はシーズン途中で怪我をしたり必ずしも万全ではありませんが、やれることは全てやりきった!男の満足感があふれる良い表情でした。91.34 2位です。この緊張する舞台で自己ベストは立派です。

頑張れ!無良崇人

4番手は無良崇人選手。お父さんと一緒に五輪に行かせてやりたい選手です。羽生、田中の世代よりは4年上です。年齢的には今回が最後の五輪挑戦になるでしょう。ジャンプの構成は4回転1本、3A、3-3 と 村上、田中と同じです。最初の4トゥーループでバランスを崩し手をつきました。得意の3アクセルはGOE2.14 と最高の出来、しかし連続ジャンプは着氷しましたが、その後の伸びがありません。85.53 本人としても中途半端な出来だった?と思いましたが、テレビで見直すと清々しい闘う男の顔に見えました。何かがふっきれてフリーでは会心の演技が期待できそうです。キスクラで横に座っているお父さんの優しそうな表情が印象的でした。

このほか、最終グループの友野一希選手は4回転ならずで 78.16 佐藤洸彬選手は 77.78と 3枠目争いは田中刑事選手が一歩リード。

村上選手、田中選手、日野選手、無良選手、明日のフリーでは、どんな演技後の表情を見せてくれるのでしょうか? 注目したいと思います。

羽生選手の状態は?

全日本を欠場した羽生選手ですが、回復具合が気がかりです。 出場するからにはメダルが狙える状態になっていると思いますが、まだ氷上練習を再開できないらしい・・気がかりです。もしかしたら、代表4人目の補欠が重要になってくるかもしれません。