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認知症が言わせたあること

香港で妻と.JPG 母と妻@香港
 認知症の代表的な症状として妄想と記憶障害があります。小さい頃の記憶が形を変えて母の言葉になって出てくることが多かったような気がします。しかし現在目に入ったものを誤解して変なことを言うときもありました。
1回、妻と私で大笑いしたことがありました。
隣で寝ているのは誰?
 妻と二人で実家に帰り母の寝室の隣の仏間でふとんを2組敷き、母の様子に気を配りながらそろそろ寝ようか、などと言っていたときだと思います。この時、私はトイレか台所かで、妻のそばにはいませんでした。後から聞いて大笑いしたことがありました。
母が寝室との間のふすまをそ~っと開けて入ってきました。母は、私に言わないことでも女どうしの気安さなのか、私も知らないような事を妻に打ち明けることがありました。そ~っと入ってくるときは、妻にだけ話したいときです。妻に向かってこう言ったそうです。「あんた、●●(私の名前)と結婚するの? 結婚したいんだったら、お父さんはまだ知らないみたいだけど、お母さんはあなたのことが気にいっていて結婚には賛成だから、お父さんにうまく言ってあげるわ」
いい母親ですね~。息子が結婚も決まってない女性を家に連れてきて同衾しているのを父にみつからないようにしてくれ、しかも結婚の面倒までみてくれる。もちろん妻とは何十回も顔を合わせていますし、娘のいない母にとって妻との会話は、母が夢描いていた「嫁とのフレンドリーな会話、仲良しの嫁姑の会話」だったのでしょう。何回もそんな会話しているのにね~、いきなり妻は「●●(私の名前)が連れてきた結婚前の娘さん」になってしまったわけです。ちなみにこの時妻は50歳ちょい手前くらい。この妄想はこの時1回だけでしたが、とてもほのぼのとして笑った記憶があります。たまには妄想も面白いことを言わせることもあるんですね。