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ついに、白内障の手術の日

白内障の手術の入院が迫ってきました。この頃のSさんのレポートを見ると、母に不安障害が起きているらしいことがわかります。糖尿病治療のための内科通院の準備の件でSさんに何度も同じことを聞いたり、点眼薬を冷蔵庫にしまったことを忘れたり、ある時には冷蔵庫を開けながら「ほら、ここに無いのよ~」と言っている母の目の前にはお菓子の袋に入れられた点眼薬が!「ほら、そこにあるでしょう」と言ったら、母もSさんも大笑い… 本当に笑い話です。

健康保険証がなくなるのは相変わらず。お薬カレンダーにもしょっちゅう入れたり出したりしているので、その度にSさんが入れなおしたり、銀行でおろしてきた現金がないと相談されたときはSさんも困ったようです。(その後、発見できたかどうか、わかりません)

入院時の付き添いは、結局、Sさんと私と妻でスケジュールを組んで対応することになりました。

昼間はすることがなく母としゃべるだけ。でも、母にとっては息子とこんなに長い時間二人っきりでいられるのはもしかして至福の時間だったのかもしれません。妙に明るかったのを覚えています。付き添いの主目的は、夜中に母が徘徊しないように注意することだったのですが、妻も私も夜中はぐっすり寝込んでしまいました。しかし毎朝、母はちゃんとベッドの上にいました。あまり記憶が確かではないのですが、一度、夜中に病室から出て、廊下を少し歩いていたようです。エレベーターの前まで行っていたようなことを会話した記憶があります。一旦廊下に出て、よくちゃんと自分の病室に戻れたものだと思います。怒る父はいない、周囲には看護婦さんも含めて自分に優しくしてくれる人だけという環境が母の病状をやわらげたのでしょうか。

白内障の手術は、実にあっさりしたものでした。確か眼球に麻酔注射をすると思うのですが、手術後も怖かったとか、もう嫌だとか ネガティブな発言は一切なし。平気な顔でニコニコしていました。左右の眼を一度の入院で終わらせてしまうために1週間ほど入院したのですが、意外なほど何も起きない平穏な1週間でした。

ひとつ困ったのは、手術が終わって眼帯もはずれて、医師から「良く見えるでしょう?」と聞かれたときです。母の水晶体はアーバン色に濁っていたのが手術によってきれいになったはずなのですが、母は「な~ん。前と変わらんみたい」と一言。友人の医師も苦笑いするしかありません。確かに手術はちゃんと行われうまくいました。こちらとしては何にも言えませんが、良く見えるようになっているはずなので、めでたし、めでたし。 しかし、退院後、母の病状は少しずつ重くなって行きます。