人生は楽しまなくっちゃ

人生を楽しむためのあれこれ 大好きなフィギュアスケート、美味しい富山湾の魚 おススメふるさと納税返礼品 たまにトレッキング

夢か?妄想か?現実か?

Sさんのレポートを読み返しています。
薬を飲んだかどうか忘れて心配する。 食料があるかどうかわからないので同じ物を何回も買う。病院へ行く準備ができているか心配で、自分でやり直しSさんがそろえた一式をバラバラにする。
Sさんや知人のYさん、ヘルパーさんが大きな破綻のないように気を配ってはいるものの、皆さんの目を盗んで自分でやろうとして結果的には皆さんの手を煩わす。まだ、自分で出歩く元気のある頃ですから、行動範囲も広いため、皆さんには大変なご苦労をおかけしていたようです。 
夢か?妄想か?現実か?
今日はレポートのNo75~103を読んでいたのですが、目についた記述は、あるはずのないことを、あると信じている会話です。
「(数十年前に亡くなっている)おばあちゃんがいない」「おばあちゃんの部屋のご飯をもっていったらお父さんだったのでびっくりした」「お父さんと息子(私は東京にいたのですが)が朝から出かけて帰ってこないので探しに行ったけど見つからない」「(母が生まれた)家に行ったら住んでいる人に「ここはあんたの家じゃない」と言われた」など、少し前なら夢だったで、すんだ話ですが、真剣に信じ込んでいるので、説明して納得させるのが徐々に大変になってきたようです。前の家に行った話は、妄想だと思われるのですが、もしかしたら本当に行った? 行ったとしたらよく一人で帰ってこられたもんだ。と 聞いている人は心配になってしまいます。誰が聞いても妄想だとわかることもあれば、もしかして本当にそうなのか?と思えてしまうことも混ぜこぜになっているので、周りの人は大変でした。
周囲の手を煩わす時期
この頃父は昼間も寝ていることが多くなっていたので、父にだまって、ヘルパーさんの目を盗んで、ちょっと外に、買い物に、一人で病院に行ってしまうこともあったようで、しばらく帰ってこないことに気が付いた皆さんがハラハラしていると平気な顔で帰ってきたりもしたようです。この頃に1回目の徘徊があったので、少しずつ徘徊対策が取られて行ってます。父はそれなりに心配して、注意したりしているのですが、同じことを何回も言わなければいけなくなると大声で叱ってしまうようでした。Sさんのレポートにも 探し物をするときに「叱られるからお父さんにはだまっといて」と言われたという記述が何回も出てきます。言葉でいくら説明しても、しばらくすると忘れるので、何の効果もない。なまじ行動する体力があるので、心配事も増えます。そういう時期だったのでしょう。認知症の患者さんの世話にはいろいろ大変なことが沢山ありますが、妄想や記憶障害で言い出したことを最後まで聞いて、説明し、思い出させ納得させること、とても根気のいることですね。なまじ家族だとイライラすることも多いでしょうからやはり他人の介在は必要だと思います。