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とうとう24時間ヘルパー体制に

24時間ヘルパー派遣をお願いしました
母の徘徊が2度続いて、危機感を持ちました。父は彼なりに頑張ってくれていましたが、限界はあります。何より父本人も、生活補助が必要な年齢なのです。Sさん、ケアマネージャーのKさんと相談して泊まりができるヘルパーさんを探してもらうことになりました。もはや介護保険で賄える範囲を軽くオーバーしています。しばらくは両親の貯金と年金で、もし足りなくなりそうだったら兄弟が負担してても24時間サポート体制をとることにしました。お金の負担は大きいですが両親の命に代えることはできません。
私たちが恵まれていたのは、父も母も年金をフルに支給されていたことです。そして泊まり込みができるヘルパーさんがすぐに見つかったことです。泊まり込んでくれたヘルパーさんは子供一人、離婚したばかりで身体の自由も利いたのだと思います。泊まるときには小さい子供も一緒で、母ともよく遊んでいたようです。
複数の主婦が入る問題
こうして、多い時には6人くらいの女性が家に出入りする状況になりました。ヘルパーさんを派遣してくれる会社がしっかりしていたのでしょうか。目立ったトラブルは起きませんでしたが、小さいトラブルはあったようです。
ヘルパーさんたちは、それぞれが一家の主婦です。主婦は各人がそれぞれの家事の仕方を持っています。具体的にいえば、掃除の仕方もそれぞれ、買い物の仕方もそれぞれ、料理で使う調味料もそれぞれ、手の抜き方もそれぞれなのです。困ったのは、「あの人はこういうやり方をしている」とか「無駄なものを買っている」とか「ここの掃除は誰もやらないで私にばかりやらせる」とか、不満が全部ぷうたろうに来るのです。これには結構参りました。ぷうたろうは実際にみなさんの仕事ぶりを見ているわけではありませんし、家事のやり方もわかりません。不満が本当なのかどうか確かめる術がないのです。でも、結構ほっとけばなんとかなるもんです。自然と一番古い人が作るルールに全員がならうようになっていったようです。実際には、最後までヘルパーさん同士の小さい確執は最後まであったようです。
兄弟二人も泊まりシフトに組み込まれ、遠距離介護ヘルパーです。
実は泊まりができるヘルパーさんは一人しかいませんでした。その人に毎日お願いしていたのですが、さすがに月に何日かは休みをとってもらう必要があります。これまで頻繁に実家に帰ってはいたのですが、この頃からは、泊まり込んで両親の面倒をみる目的で実家に帰ることになりました。夜は出歩けず大人しくしていないといけません。私たちも含めたヘルパーのシフトを組んでもらいました。夕食の準備をある程度していただいたらヘルパーさんは帰宅。それから翌朝までは私たちが食事の世話や、母親の相手をしなくてはいけません。幸いなことに、息子たちがいると母は安心するのでしょうか?問題になりそうな行動は経験しませんでした。「●●にいつ帰るのか?」「ここはどこ?」とか不思議な会話は沢山ありましたが、うまく話しをそらしたりするとそのうち忘れてくれました。月に1、2回帰る程度なんて、他の方の遠距離介護の苦労に比べたら苦労のうちに入らないですよね。
本当に妄想!?もしかして見えている?
笑い話のような話があります。この頃の母よく「さっき、小さい子がいたやろ。あの子にご飯をだべさせてあげて」とか「さっきいた小さい子はどこへ行ったんやろ。探して」とか言うのです。小さい子…泊まりのヘルパーさんの子供と遊んでいたので、その子のこと…? 母の小さい頃、実家の周囲は裕福でない家が多かったので、そういう子の面倒をよく見ていた記憶…?とかいろいろ思いました。「その子は家に帰ったよ」と返事すると母は安心して忘れてくれるのですが、ある日ふと、「この家には成仏できない子供の霊がいて、母には見えているんじゃないか?」と思ったのです。こちらの会話が理解できなくなる半面、母には私たちが理解できない能力が備わってきたんじゃないか…。ぞっとしました。
でも、もしかしたらいたかもしれない「霊」は、何も悪さをしないで、私たちをそっと見守ってくれていたようです。