人生は楽しまなくっちゃ

人生を楽しむためのあれこれ 大好きなフィギュアスケート、美味しい富山湾の魚 おススメふるさと納税返礼品 たまにトレッキング

介護ヘルパーさん あれこれ

このブログを書きながら当時のことを思い出し、たまにSさんのレポートを読み返しては「こんなこともあった」と思いだすままに書いているので、相当に時系列が狂っていますが、ご容赦ください。そのうち、時系列に並べてみようとは思っていますが、正確な順番になるかどうか、自信はありません。 
老老介護の夫婦が生きてこられたのは…
 母の認知症が進行していったばかりでなく、実は父の要介護度も進んでいました。もちろん最初は要支援だったのですが、母が要介護3になった頃には父も要介護1になっていたと記憶しています。
要介護3と1の老夫婦。しかも近くに住んでいる家族はいない。結構あぶなっかしい家庭ですね。介護ヘルパーという制度がなかったら老夫婦の生活は破綻し、何か大きな事故が起きていたと思います。息子たちは何の役にも立たず、遠くの息子より、近くの他人に頼るしかありません。介護制度について勉強しながら、ケアマネジャーのKさんにアドバイスを受け、なんとか2人の生活が保てるように走り回ることが精いっぱいだと当時は思っていました。でも思い返してみると、自分たちの何かを犠牲にすれば、もっと何かできたんじゃないかという思いは今でもあります。
介護の厳しい現状を表現する言葉として「老老介護」「遠距離介護」がありますが、まさにウチはこの双方があてはまる状態でした。そういう意味では、介護制度を随分利用させてもらいました。けっして完璧な制度ではないと思いますが、現状の制度で助かった人たちも少なくないでしょう。
独居老人の孤独死とか、ゴミ屋敷の中から救い出された独居老人のニュースを聞くと、介護に携わる人の待遇改善とか、環境づくりとか、ボランティア制度の充実とか、いろいろ考えて欲しいと思います。
お金の管理はどうするの?
 自宅に毎日ヘルパーさんが訪問するようになって気が付いたことが2点あります。
一つはお金の管理の問題です。そんな気遣いが必要だとは考えもせず、ヘルパーさんに言われるがままに生活費をわたしていました。派遣会社の教育なんでしょうか、ヘルパーさんたちの経験値なのでしょうか、皆さんで話し合ってキチンと管理してくれていたようです。問題は何も起こりませんでした。ただ、銀行の通帳とかは家族の方で管理して家の中には置かないでいて欲しいと言われたような気がします。私の友人で、裕福な実家だったんですが、父親が亡くなり母親が永年一人暮らしで家政婦さんにずっと通ってもらっており、友人の母の最期まで面倒みてくれていたそうなんですが、母親が亡くなった後、退職金や、財産分与を要求されたりで結構もめたという話を聞いたことがあります。一人の人にずっと来てもらったほうが人間関係ができて安心できる反面、親密になればなるほど、余計な知識や感情が出てくる場合もあるようです。
ヘルパーさんどうしの人間関係も重要
 もう1点は、「女どうしの人間関係」です。家庭の主婦が5人も集まると、それぞれが馴染んだ家事のやり方があり、手の抜き方、調味料の使い方、料理の材料のストックの仕方、などいろんな違いがあるのは当然です。また、5人もいればりっぱな社会で、階級構造もできてきます。うちの場合、問題なく、自然に役割分担ができ、「ヘルパー間のルール」ができていたようです。(自然に、と思っているのはぷうたろうだけかもしれません。本当はケアマネジャーとか、ヘルパーさんの間で喧々諤々の話し合いや、一触即発の状態があったりしたのかもしれませんが、遠くにいると何もわからないもんですね)たまに、ヘルパーさんから愚痴のような、告げ口のような相談事を受けることもあったのですが、家事の仕方で相談されても何も答えようがありません。なんとなくヘルパーさんどうしで解決したようです。
こうして思い返すと、ケアマネージャーや、ベテランヘルパーさんの存在って大きいですね。是非、彼女たち(女性とは限りませんが、)が働きやすい、働く意欲がわいてくる環境を作って欲しいものだと思います。ぷうたろうも少しばかりの恩返しとして地元の自治体にふるさと寄附をするようにいています。