人生は楽しまなくっちゃ

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24時間ヘルパーってお金がかかりますね。

地元に父母2人を残し、息子2人は東京で働いていました。両親が0~60歳の頃は2人でなんとかやっているだろうと気にしませんでしたが、70歳を超えた頃から心配になり帰省する回数も増え、母の認知症発症をきっかけに本気で介護に向き合いました。実家にお金がいくらあるのかも知らなかったのですが、実家の財産関係を整理し、父母も認識していない複数の口座をまとめると意外に多くの預金残高があることがわかりました。
どうせ、兄弟2人で相続する財産ですから、両親2人のために使うべきです。2人が快適に暮らすために、2人が意にそぐわない暮らしをしなくてもいいように使おうと思いました。そのためだったら全額使おうと思いました。
こういう考えで、最初は介護施設などへの入居は考えていませんでした。なるべく長く自分たちの家で過ごさせてやりたいと思っていました。贅沢はできませんが、なんとかなるだろうと思い、在宅でできることを考えてやっていました。家事をするのが大変そうになってきた母のために手助けをしてもらおうと、Sさんに来てもらうようになりました。そして母に認知症の診断が下りました。これまでいろいろ書いてきましたが、誰かがそばで見守っていれば、そんなに大きな破綻せずに暮らせるように思えました。
しかし、時間がたつにつれ妄想、記憶障害は頻繁におきるようになり、徘徊も始まって症状は少しずつすすんでいきます。父にかかるストレスも徐々に大きくなっていました。
自宅で暮らした最後の2年くらいは、24時間ヘルパー体制を組まないといけない状況でした。この頃、母は要介護3、父も要介護1だったと記憶しています。介護度に応じて使える介護保険を目一杯使っても、ヘルパーさんに24時間は来てもらえません。そもそも泊まりのヘルパーさんは介護保険が適用できないと記憶しています。この2年くらいは、月々の持ち出しが40万円を超えていた月もあったはずです。最初は、それでも住み慣れた自宅で過ごすことが一番だと思っていました。しかし、1年くらい経過した頃、このまま最後まで自宅で介護するとどうなるかを考えてみました。24時間ヘルパー体制をあと5年続けたら、両親の蓄えは底をついてしまう計算です。多少は、息子たちの援助はあてにできますが、月に40万円の援助はさすがに厳しいものがあります。息子たちの交通費も毎月かかります。どうすればいいのか? Sさんやケアマネージャーに何回も相談しました。選択肢はそう多くありません。父母にはできるだけ長く生きていて欲しい。イヤな思いをしないて生きて欲しいという願いは最優先です。
悩んだ末の結論は、介護施設を利用することしかありませんでした。