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中国旅行

カナダへ行った翌年、兄が両親と一緒に中国に行こうと誘ってきました。75歳すぎて2年連続で海外旅行!両親もびっくりしたことでしょう。香港から入って、広州、漓江下り、帰りはまた広州から香港に戻り一泊して帰国というスケジュールです。出国のために成田に集合したときに兄から「パスポートが無くて大変だったんだよ。ギリギリで再発行が間に合った。」? 去年も使ったばかりなのに?? この頃から大切なものをしまい込んではその場所を忘れるという現象が頻繁に起きるようになっていたようです。家の鍵、銀行の通帳と印鑑、お金…。広州について知人の紹介で人気店に北京ダックを食べに行きました。人気店だけあって規模も大きくお客さんも沢山います。広州・両親.JPG この店で母がトイレに立ちました。店が広いので店員に場所を聞いて私も母と一緒にトイレに行きました。そんなに遠くない場所にありました。自分の用を済ませて男性用の前で母が出てくるのを待ってました。 母が出てきました。母は近くに立っている息子が目に入らないのか、迷わず席とは逆の方向へ歩いて行こうとするのです。そっちへ行ったら店の外に出ちゃうよ!それまでも方向音痴だとは思っていましたが、一瞬も迷わず逆方向へ歩いて行く!自分たちでさえ初めての場所で、母が迷子になったら探しようがありません。空間認識が悪くなるのも認知症の症状の一つなんでしょうか? ホテルでも、カナダと同様、自分たちの部屋がわからないようでした。この時もまず両親を部屋に入れてから自分たちの部屋に帰りました。 両親と兄と.JPG 楽しい旅も終わりに近づき、帰りは香港で一泊です。実は香港へ戻る広州の空港で父が体調を崩しました。慣れない中華料理と暑さと疲れで身体がまいっていたんでしょう。空港で冷たいオレンジジュースを飲んでしばらくしたら吐いてしまったのです。しばらく休ませてなんとか飛行機に乗せ香港に着くことができました。香港ではホテルから迎えのワゴンを出してもらいホテルに直行。ホテルで中国人の医者に診てもらいました。疲れで胃が弱り、熱も少しあったようです。父は大人しく部屋で寝ていました。そういえば両親が病気で寝込んだ姿を見た記憶がありません。身体は丈夫な二人だと思っていたのに、年齢には勝てないということですね。 母は元気そうでした。香港でもどこか出歩きたがっているようでした。自分たち夫婦がデパートで土産物でも探そうかといったら、母も一緒に行くといいました。タクシーで出かけ1時間ほど店内を歩いて喫茶コーナーで一休み。この時、母は出てきたジュースに口もつけず、椅子に座ったまま口を開けて居眠りを始めたのです。あの母がこんな人前で居眠りするなんて!驚くと同時に「母の老い」を感じさせられました。 そうそう、この旅の間中、両親のパスポートは自分が預かっていました。現金もあまり持たせないようにしましたが、何回かは財布から払う機会はあるのです。「危ないから」と何度注意しても人前で財布を広げて小銭を並べてしまうのです。お金の計算が面倒になってくるのも認知症の症状の一つだということです。