フィギュア グランプリシリーズ NHK杯 宮原選手はどこまで・・

グランプリシリーズ日本大会が終わりました。録画した女子フリーを観ました。上位の選手にもミスが続き、なんとメドベージェワ選手も転倒するという珍しい事までありました。

個人的にM.V.Pはレオノワ選手。見事な復活です。

一番印象に残ったのは、レオノワ選手です。ノーミスの成熟した演技、演技終了後の渾身のガッツポーズ！キスクラでの涙。若手の台頭で窓際になっていたのかと思っていたこの２年間に、いろんなことがあったんだろうと想像します。毎年グランプリシリーズには参戦しているのですが、昨年は　フランス大会で12位（再下位？）のショックで参加を予定していたNHK杯を辞退したそうです。その後のロシア選手権も13位、そのまま引退しても不思議ではない状況でしたが、この日のノーミスのために頑張ってきたのでしょう。見事な復活です。と言ってもロシアはレオノワ選手の上に10代の若手がゴロゴロいますので、平昌出場は見込めません。しかし、あのまま終わることを自分が許さなかった。もう一度、自分が満足できる演技を！という気持ちが伝わってくるようです。NHK杯ではSP、フリーともノーミスで本人にとっては納得の演技でした。こういう姿を見ると真のアスリートだなあと感動すら覚えます。　フリー　127.34　総合　190.95　で6位。

宮原選手は全日本に期待。

もう一人、復活を期待されている選手がいます。日本フィギュアの女王・宮原知子選手です。長いブランクがあったので、ジャンプの感覚が戻ってないように見えました。何回かジャンプで３回転が２回転になったり、決して本人にとっては満足できる出来ではないと思いますが、全日本に向けて徐々に上げていくスタートとしては十分でしょう。途中の2A3Tが単独2Aになったのを最後の2Aに3Tを付けてリカバリーしたところなど、もう全開です。全日本ではあの「ミスパーフェクト」を見せてくれることを期待します。 フリー　126.75　総合　191.80　で5位。

シニアデビューの2人　白岩優奈選手、ツルスカヤ選手

昨シーズンの世界ジュニアにも出場していた2人です。世界ジュニアでは　１位　ザギトワ選手　２位　本田真凛選手　３位　坂本花織選手　・・５位　白岩優奈選手　10位　　　ツルスカヤ選手でした。その8か月後のこの大会です。白岩選手が伸びていないのではなく、ロシアの2人の成長がすごいです。この日のフリーの中で、ベテラン・レオノワ選手と、シニアデビューのツルスカヤ選手がノーミスで自分でも満足できる出来だったのではないでしょうか？　ロシア国内の競争による切磋琢磨が選手の頑張りを生んでいるのかなと思います。白岩優奈　 フリー　114.60　総合　171.94　8位。 ツルスカヤ選手　 フリー　140.15　総合　210.19　3位。

ベテラン２人もまだまだ貪欲　長洲未来選手、コストナー選手

長洲未来選手は果敢に3Aに挑んでくれました。難しい技に挑戦する強い気持ちこそアスリートです。残念ながら回転不足で両足着氷になりましたが、演技終了後、舌をだしてました。まだまだ本気の長洲未来を見せてくれてないのかな？SPの演技中の顔はめちゃめちゃ怖かったんですけどね。コストナー選手は珍しくジャンプでミスが出ました。SP1位のメドベージェワが転倒し、3位のツルスカヤ選手がノーミス。上も狙えるけど下も迫ってきた状況が気持ちのコントロールを乱したのかもしれません。長洲未来　フリー　129.29　総合　194.46　４位。　コストナー選手　137.67　総合　212.24　2位

メドベージェワ選手　転倒！

めずらしく絶対女王がジャンプで転倒しました。それでも　フリー144.40　総合で224.39　優勝　はさすがです。前半の２つのジャンプはミスが続いたのですが、後半の5つはいつも通りの完璧なジャンプでした。気になるのはふくらはぎのテーピングです。何がどうなっているのか。転倒があのテーピングと関係あるとは思いたくないのですが・・。

さあ、来週はフランス大会。宇野昌磨選手、三原舞依選手、白岩優奈選手に期待です。