人生は楽しまなくっちゃ

人生を楽しむためのあれこれ 大好きなフィギュアスケート、美味しい富山湾の魚 おススメふるさと納税返礼品 たまにトレッキング

お薬カレンダーも惨敗!

1月から実家の様子見をお願いしたSさんは、非常にまめにレポートを書いてFAXで送ってくれました。

最終的には、両親が介護施設に入居するまで続くので約5年300枚以上になります。貴重な記録なので決して捨てられません。

Sさんのレポート.JPG

母の白内障の手術日は1か月後に決まったのですが、その1か月の間にも小さなトラブルは起き続けました。というより、これまでも起きていたことが私たちには見えていなかっただけですね。他人の目が入らないと小さなトラブルを知るすべはないのでしょうか? 

母は糖尿病の薬と認知症の薬を処方されていて、両方とも服用のタイミングが指定されています。薬の飲み忘れで症状が悪化したら悔やみきれません。父は血圧の薬を何十年も飲み続けていましたが、一見ズボラに見えてやはり自分の身体のこと、父が薬を飲み忘れたのを見たことがありません。母も自分の薬はちゃんと飲むだろうと甘く考えていたら、これが大変でした。薬を飲まないといけないことを忘れる。私の目の前で薬を飲んでも1分後には飲んだかどうか忘れる。薬の在りかを忘れる。大変です。

お薬カレンダーというのがありますね。毎日の日付のポケットに飲む薬を分けて入れておく。飲むべき日時のポケットに薬が入っていれば、まだ飲んでない。薬が無ければ、もう飲んだ。と非常にわかりやすい便利グッズだと思います。しかし、母には歯が立ちませんでした。お薬カレンダー惨敗です。Sさんがお薬カレンダーに飲むべき薬を小分けにセットしてくれるのですが、次回に訪問してみると、薬の数や種類が変化しているのです。

きっと、母は他人にやってもらって申し訳なくて、こんな簡単なことは自分でもできる。自分でやらないといけないわ、と思ってSさんの真似をいてお薬カレンダーに手を出すのでしょう。作業としては、薬をポケットにいれていくだけで簡単そうですから。でも、薬によって、毎朝だけとか、朝と夕だけとか、毎食後とか、食前とか 指定があるのですが、そこまでの判別はできません。日時や数の概念的なことを理解できなくなるのが認知症です。薬の服用ルールは最難関だったのではないでしょうか?

この他、病院にでかける直前になって、Sさんが準備したはずの健康保険証がみあたらないとか、老人医療費受給カードが見あたらないとか、家中探し回ることがしょっちゅうだったようです。こういうものは結局、外出用のカバンの中に入っていたり、ダイニングのテーブルの上にちゃんとあったりするんですけど…。

認知症の初期に現れる見当識障害、短期記憶障害、比較的軽い症状の二つだけでも生活上では多くのトラブルが起きました。自分が認知症になったらどうしようと思うこともあります。いまから、家にホワイトボードでも置いて、何でもメモする癖をつけるしかないかな…と思います。身体中にメモを張り付けて歩き回る映画もありましたね。

Sさんのレポートを読み返してみて、改めて大変な病気だと思います。