人生は楽しまなくっちゃ

人生を楽しむためのあれこれ 大好きなフィギュアスケート、美味しい富山湾の魚 おススメふるさと納税返礼品 たまにトレッキング

女子フィギュア NHK杯 新エース誕生!

今年の日本女子フィギュアチームは群雄割拠、と数日前に書いたばかりですが、訂正します。

待望の新エース誕生!です。

NHK杯女子フリーの最終グループはとてもスリリングでした。

前日のSPで紀平選手がトリプルアクセルで転倒し69.59の5位発進!

上位には 日本チームのトップを走る宮原選手 が76.08という高スコアで2位。全ての要素を丁寧にパーフェクトな演技でした。今季世界3位とか。

SP1位はトリプルアクセルを成功させたトゥクタミシェワ選手選手。76.17と宮原選手との差は0.1ありません。 宮原選手とトゥクタミシェワ選手はまだ20歳そこそこなのにすでに大ベテランの風格… 女子フィギュアって厳しいスポーツですね。

3位は今季グランプリシリーズ初戦の三原舞依選手。ちょっと緊張していたのか70.38と伸びません。4位はシニアデビューの韓国期待ののイム・ウンス選手。69.78はすごい点数です。まだ15歳。3年後の北京にむけてどんな進化を遂げるか楽しみです。

SPの時点で紀平選手の上には ベテラン2人 安定感のある三原選手と、とんでもない可能性を秘めた若手1人が立ちはだかっていました。得点的にもそうですが、トゥクタミシェワ、宮原というベテラン2人の壁は特に高く見えたことでしょう。

ベテラン2人も会心の演技!それを上回る神懸った紀平選手!

この5人にロシアの大ベテラン・レオノワ選手を加えた6人が最終グループでした。

イム・ウンス選手は直前6分間練習での三原選手とのニアミス転倒が影響したのでしょうか?ちょっと平常心ではなかったようにも見えました。ジャンプで目立つミスが2つほどありましたが、126.53はシニアデビューとしてはすごい点数です。かってのキム・ヨナ選手のように日本チームの前にたちはだかってきそうです。

2番滑走が紀平選手でした。昨日の転倒から1晩あけて、気持ちの持って行き方など微修正をしてきたのでしょう。冒頭のトリプルアクセルからの連続ジャンプ、単独のトリプルアクセルを見事に決めました。安定感抜群です。その後も次々とジャンプを決め、演技自体もシニアデビューの16歳とは思えない可憐で情感たっぷりの演技、演技終了後のガッツポーズに観ているこちらもガッツポーズ!点数は154.72! ザギトワ、メドベージェワしか到達していない150点超の世界に飛び込んできたのです!

三原選手も進化した舞依ワールドを見せてくれました。とてもすばらしい流れるような演技でした。ただ気になるには、2年前に突然現れたシンデレラの演技を観て感じた「涙が出てしまうようなオーラ」が減ってしまったような気がします。それでも133.12 立派な点数です。

最後に残った2人が SPの1位と2位というのもエース誕生の舞台を盛り上げてくれました。この2人が紀平選手を超えるには148点台が必要とNHKのアナウンサーも実況していました。この2人にとって148点は、とても高いけれど、けっして不可能な点数ではありません。少なくとも紀平選手が154点を出すよりは可能性があるように思えました。固唾をのんで2人の演技をみまもります。2人は「出し切った」ように見えました。先に滑ったトゥクタミシェワ選手は142.85、最終滑走の宮原選手は143.39 と2人とも悔いの無い点数だったのではないでしょうか?

紀平選手おめでとう!新エースの誕生です。

紀平選手のすごいのは、SP5位と出遅れてもトップを目指す、フリーで挽回する、実力と精神力を持っていること。 

演技構成点でまだまだ伸びしろがあること。(今大会の宮原選手はPCS71.50 紀平選手のPCS67.55 トゥクタミシェワ選手は66.64 三原選手は66.11です) 

そして 4回転も練習では跳んでいるらしい…こと。紀平選手のジャンプの高さと安定した軸でしたら4回転も可能性がありそうに思えてきます。

まだまだ高みをめざせる可能性(余裕?)を持ちつつ、強敵を相手に大逆転してしまう。これぞエースではないでしょうか? 北京まで山下選手と一緒に頑張って欲しいな…。

 

紀平選手の優勝ではしゃいで書いてしまいましたが、上位の5~6人は実力的には大差なく、暮の全日本では、全員に「出し切った」演技を期待しています。