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世界フィギュア女子 筋書きのないドラマ 第二幕

SPから二日後、筋書きのないドラマの第二幕が幕を上げました。

SPでは大きなミスなく順当に実力通りの順位に見えたのですが、フリーでは大波乱が起き続けます。まさに負の連鎖!

樋口新葉選手感涙!!ノーミス!!パーフェクト!!!

思えば、大波乱の幕開けは樋口選手の今年一番の演技からだったのかもしれません。五輪代表がかかった全日本での悔し涙、この大会のSPでもジャンプで転倒し悔しい8位。この日の樋口選手の競技前の心境はどうだったんでしょうか?まさに練習してきたものを出し切った演技でした。キレキレでした。演技終了後の渾身のガッツポーズ!大粒の涙が彼女の心境を表していると思います。145.01です。技術点は74.72でした。キスクラでも涙が止まりませんでしたね。全日本を思い出していたんではないでしょうか?

そして、トータル210.90! 目標の210点超えを達成! この210点が後の選手たちの演技を狂わせていったのだと思います。

大波乱は樋口選手の前から密かに始まっていました。11番滑走のロシア・コンスタンチノワ選手。2週間前に行われた世界ジュニアにも出場していた選手です。ハイレベルだった世界ジュニアではフリー123.72を出しています。ジャンプのミスが相次ぎまさか、の93.84。17番滑走の長洲未來選手は3Aが決まらず122.21。

一方、アメリカのブレディ・テネル選手は131.13と五輪でのミスを挽回するかのようなノーミスの演技。注目度を上回る出来たったのはベルギーのルナ・ヘンドリックス選手。128.24。トータルで自己ベストを15点以上更新する会心の出来です。しかし樋口選手には届かず樋口選手が1位。

ここまでが第3グループです。 最終第4グループは6人全員、まさに目が離せない演技の連続でした。

最終グループ1番手、19番滑走はカナダのオズモンド選手。ジャンプで小さいミスがあったのですが、150.50!技術点では樋口選手と1点も違いません。平昌でも150点超えでした。素人にはわからない点数が沢山ついているんでしょうか?この時点で1位オズモンド選手223.23、2位樋口選手210.90 残りの5人の選手はこの2人の点数と闘わなくては表彰台に上がれません。このプレッシャーが大波乱を呼び込んだのでしょう。

20番滑走はロシア・ソツコワ選手、21番滑走はカナダ・デールマン選手。2人とも130点を超える実力の持ち主ですが、ミスが目立ち得点が伸びません。 ソツコワ選手は終盤までノーミスだったのですが、3ルッツで転倒です。

この2人が終わったところで、1位オズモンド選手223.23、2位樋口選手210.90 と変わりません。残りは3人。

最初に登場したのは22番滑走、宮原選手。平昌では会心の演技で146.44 と自己ベストだったのですが、サルコージャンプで転倒し135.72。もしかしたら宮原選手の中には「樋口選手に勝ちたい」気持ちがあったのかもしれません。そのためには136点以上が必要でした。無心の演技なら140点を超えていたのかもしれません。ここまでで3位につけました。この時点で日本選手2人の合計順位は悪くても「4+5=9」となり次回世界選手権3枠確定です。

いよいよSP1位2位の登場です。23番滑走は今シーズン抜群の安定感を見せていたザギトワ選手です。150点超えで優勝、悪くても140点台後半で優勝と思ってみていましたが、まさかまさかの冒頭の3Lz3Loが 3Lzで転倒です。その後もなんでもないところで転倒、2回目の3Lzに3Loをつなげて飛んだのは意地でしょうか? しかしここでも転倒です。今シーズンの絶対女王、グランドスラムを狙う女王が128.21。宮下選手の次の4位になってしまいました。金メダルの祝賀会とかメディアへの露出とかで五輪後の練習時間がとれなかったのか? 身長が3cm伸びたという情報もありますが、もしそうだとするとロシア女性の巨大化への道に踏み込んでしまったのかもしれません。タラソワさんも現役時代は細い可憐な選手だったようです。来シーズンはどうなるんでしょうか?リプニツカヤ選手のようにはなって欲しくなないのですが・・

最終滑走は地元の期待を一身に受けるコストナー選手です。もしかしたら、地元開催でイタリアフィギュア界の大功労者が世界フィギュア優勝!最高の有終の美を飾るというストーリーが準備されているのか?と思っていたら、冒頭の3Lzが2回転になり、2Aからの3連続ジャンプの予定が最初のアクセルで1Aで連続にならず、最後の3Sからの連続ジャンプもサルコーで転倒!と地元ファンの悲鳴が聞こえるようでした。コストナー選手も128.61と宮原選手の下になり4位(ザギトワ選手は5位)

こうして大波乱の女子フリーは終わり、日本は3枠獲得。自身が満足できる演技ができたのは ベルギーのヘンドリックス選手、樋口選手、オズモンド選手の3人だけだったのはないでしょうか? オズモンド選手だけが五輪と世界フィギュアの両方で表彰台に上がれたことになりました。

(国別対抗は残っていますが)今シーズンの闘いは終わりました。来シーズンもやっぱり女子フィギュアから目が離せません。

来シーズンの見どころは?

ザギトワ選手は体形の変化を克服できるのか? (最注目です)
日本の3枠は誰の手に。(来年は、紀平選手、山下選手、横井選手も参戦)
ロシアの4回転娘s、トゥルソワ選手とシェルバコワ選手が加わったロシアの勢力図
そして日本選手4回転への挑戦一番手は誰? 宮原、樋口は3Aに挑んでくるのか?

プ~トロ個人の勝手な注目ポイントですが、なかなか楽しそうですね。

女子フィギュアは来シーズンも見どころ満載です。