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世界フィギュア女子 筋書きのないドラマ 第一幕

イタリア・ミラノで開催された世界フィギュア選手権では、オリンピックイヤーの世界選手権だから!?と思わせる番狂わせが次々と起きています。「次々と」ですよ。五輪に出場した選手、出場できなかった選手、メダルに手が届いて歓喜の涙を流した選手、あと一歩で悔しい思いをした選手、そんな選手たちの思いがヒシヒシと感じられる大会のように感じました。

女子SPでは、五輪ではメダルを逃したものの、世界フィギュア開催国イタリア代表のコストナーが1位発進です。平昌五輪では惜しくもメダルを逃したものの、ソチでは銅メダルを獲り、おそらく自国開催のこの世界フィギュアがキャリアのラストになるだろうと誰もが感じています。そんな中でのあの高得点、演技構成点の点数は素人には分かりずらい部分があり、世界歴代3位という高得点が妥当かどうかはわかりませんが、ジャンプの得意な選手たちとは一味違う彼女にしかできない魅力あふれる素晴らしい演技であったことは間違いありません。

2位には僅差で平昌五輪優勝のザギトワ選手。平昌では見るからに身体がキレキレだと感じたのですが、今大会では何か少し重そうです。普段は見られないジャンプで小さいミスもありました。五輪金メダル後のイベントや取材で思うような練習時間が取れなかったのではないでしょうか?彼女には女子で初のグランドスラム(グランプリファイナル・欧州選手権・五輪・世界フィギュア)がかかっているので、モチベーションが低いわけではないと思います。グランドスラムのうち、3つはメドベージェワ選手が出場していない大会です。グランドスラムは五輪シーズンにしか達成できません。ソチ後の女子フィギュアの絶対女王として君臨していたメドベ―ジェワ選手に狙って欲しかったな…と思ってしまいます。彼女はどんな気持ちで後輩の活躍を見ているんでしょうか?

3位は今シーズンは怪我がありファンをハラハラさせていた宮原選手。メダルを争うライバルたちが五輪よりコンディションを落としているように見える中、ちゃんとコンディションを維持しているところが宮原選手らしいすばらしいところです。

日本人ファンには来年の出場枠という心配事もありました。2人あわせて「13」以内でないと3人出場ができません。宮原選手と樋口選手、どちらかが大きなミスをすると昨年の二の舞になってしまいます。五輪出場がかかった全日本で悔し涙が記憶に残る口選手は、SPではジャンプにミスがでて8位。全日本では彼女の五輪出場にかける非常に強い気持ちを目の当たりにしただけに、この大会へのモチベーションを保てるのかどうか気になっていたのですが、う~ん。微妙な順位になりました。

宮原選手と樋口選手の間には、4位オズモンド選手(72.73は やはり五輪後だから?)5位ソツコワ選手(71.80 変わらず美しい演技ですが…)6位デールマン選手(71.60 この選手は調子がいいのか悪いのかわかりません。)7位フレイディ・テネル選手(68.76 今シーズンの勢いでは、五輪でももっと上位に行きそうだったのですが、シーズン終盤になって勢いが落ちてきたような感じです。)とそうそうたる選手達。

樋口選手より下位にも長洲未來選手ルシンバエワ選手と実績のある選手たちが続いています。そして、あまり名前を聞いたことのなかったベルギーのルナ・ヘンドリックス選手が64.07で10位にいました。

正直なところ、SPの順位には、意外性もなく、強い選手たちがひしめきあっているな…という印象。優勝はザギトワ選手か開催国パワーでコストナー選手で決まり。3位の宮原選手から10位のヘンドリックス選手までの点差は10.30。宮原選手は大コケしないだろうと思っていましたが、樋口選手には5位以内も10位以下もある微妙な展開です。ひたすら2人の順位合計が13以内になることを祈っていました。

ところが、フリーで次々に起きた以外な出来事!!

まさに筋書きの無いドラマ・・・でした。