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認知症と糖尿病

以前も書きましたが、母は血糖値が高くずっと糖尿病の専門医にかかっていました。
評判を聞いてはは隣町の専門医、知人が良いといえば地元の運動施設のある個人病院、地元の総合病院、いろいろ通っていました。冷静に考えると、認知症のおかげでSさんやヘルパーさんが見守る体制ができ、食事制限や薬の管理をしてくれたので合併症を併発することもなく天寿を全うすることができたのかもしれません
とは言うものの認知症を発症しながら糖尿病の治療を続けるのはやっかいです。
母の好物は、白米、甘いお菓子、煎餅類、甘く煮たお豆、とにかくお砂糖を使った味付けを好んでいました。母の父も重度の糖尿病だったので体質的にもなりやすかったのでしょう。医者に注意されたことは記憶の片隅には残っているのでしょうが、家に帰ると好きな物をパクパクです。血糖値は6.9くらいまで上がっていました。医者からの食事の注意として まず野菜から食べる。ご飯は30回噛んで食べる。お菓子類は控える。食べてはいけない食品はこれとこれ…と散々言われていたはずですが、認知症を発症する前から本人の自覚はなかったようです。そのくせ息子には「糖尿には注意しろ」「お酒は飲むな」と小言を言うのです。おかげで私は(父も血糖値が高かった)「糖尿病のサラブレッド」ですが、この歳になるまで血糖値は許容範囲をオーバーしたことはありません。
  • 困ったのは父の小言
しかし困ったのは、父の小言です。食事のたびに「野菜から食べろと言われただろ」とか「30回噛んでない」とか鬼の首をとったように大きな声で怒鳴るのです。正しい注意ですが、認知症には悪い影響を与えたのではないかと思います。怒らなくても注意はできると思うのですが、母が怖がるくらいの勢いで怒るのです。
  • 冷蔵庫に鍵
認知症が進行していくにつれ、糖尿病との闘いにもトラブルが多くなります。糖尿病は空腹感が増すのでしょうか?しょっちゅうお腹がすいた、何かないか?とヘルパーさんに言うのです。言われたヘルパーさんも困りますよね。好きなものを食べさせないことがまるで意地悪しているかのような罪悪感を感じるそうです。
誰も間食させてくれないので、母は冷蔵庫を勝手に開けて始めます。まだ調理前の野菜を食べようとしたり、鍋で何かを煮ようとしたり、生のお米を食べようとしたり、昼間はヘルパーさんが台所近辺にいるので注意して見ているのですが、問題は夜中です。主婦ですから調理した記憶は残っています。朝になると何かを調理しようとした形跡が残っているのです。Sさん、ケアマネージャーのkさん、ヘルパーさんたちが相談して冷蔵庫、流し台の下の棚、米びつなど、母が手を出しそうなところには全部鍵をかけることになりました。悲しいですがしょうがありません。
冷蔵庫の鍵.jpg
  • ヘルパーさんにもいろいろ
一人のヘルパーさんがずっといてくれるわけではありません。この頃は日中は誰かがずっといるスケジュールを組んでもらっていましたから4人くらいが交代で入ってきます。新しいヘルパーさんもいらっしゃいます。ヘルパーさんによっては、甘い物が好きな方もいらっしゃり、自分ひとりで間食するのも気がひけるのか、母にも少し分けて一緒におやつです。ヘルパーさん同士で注意しあっても、一人の作業時間になると ルールを守らない方が必ずいます。まあ、だいたい他のヘルパーさんが気付いて注意していたので、あまり致命的なことにはなりませんでした。