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悲嘆の門 上・中巻 宮部みゆき (超おススメです)

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久しぶりに宮部さんの本を読みました。まだ上巻と中巻ですが、面白い!上巻の最後のシーンの終わり方はえーつ!そこで終わるのズルい~!って叫びたくなりました。そして中巻では、あっと驚くファンタジックワールドが展開します。今は中巻を読み終わったばかりなのですが、下巻の展開が予測つきません。だから面白作品なんだと思います。
宮部さんのすごいとことは、最初はバラバラに起きているように見えた出来事が少しずつ集まってきて大きなストーリーに収斂させる構成力。中巻が終わっても、まだどのように絡んでくるのかわからないエピソードが残っていて、さらに中巻で登場人物が増えてしまっています。途中で加わった登場人物もとても存在感があり、この世の者とは思えない人物までいます。最初からこの人物のことは書かれていましたが、まさか実際に出てくるとは・・! 

リアルとファンタジックの2つの世界が共存する!

上巻を読んで、大きな事件になっていくんだろうなとは思っていましたが、このままの流れでは、主人公・孝太郎も「悲嘆の門」に行く?まさか・・?。作品の世界がどこまで広がっていくのか、まったく予測がつきません。こうやって、魅力的な話が幾重にも重なって重厚なストーリーになっていくんですね。宮部さんに脱帽です。
しかも凄いのは、現実にあってもおかしくない猟奇的は犯罪を取り上げながらも、現実にはあり得ないファンタジックワールドとの共存を成立させているところ。この作品の世界はとても魅力的で行ってみたくなりました。

早く下巻を読まなくては・・ この作品の世界についていけるでしょうか?

まだ下巻を読み終えてませんが、今年一番の作品かもしれません。下巻を心して読ませていただきます。