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成年後見人制度に登記する

認知症の母が、とんでもないものを契約する心配とか、いろいろな手続きを代行できるようにしておかないと面いけないと考え、「後見人」について調べてみました。母の後見人になるということは「成年後見人」として登記するということで、法務局に届け出ることになります。地元の支所だけで手続きがすめばいいのですが、東京・九段の法務局に行ったり、何回も地元の支所に行ったり、結構、煩雑でした。
裁判所のHPには
  1. 後見開始申立書
  2. 申立書付票
  3. 後見人等候補者身上書
  4. 親族関係図
  5. 本人の財産目録
  6. 本人の収支予定表
  7. 診断書
  8. 戸籍謄本
  9. 住民票
  10. 本人について成年後見等の登記が既にされていないことの証明書1通(東京法務局から取り寄せるもの)
  11. 本人の健康状態が分かる資料 
要するに、医師の診断書、親族の家系図、配偶者の同意書、財産目録、ほか戸籍謄本とか住民票とかいろいろな資料が必要で、提出する私たちの申し立て書には地元在住の誰かに保証人になってもらわないといけなかったり、とどめは「本人について成年後見等の登記が既にされていないことの証明書」。どうして公的な手続きはこんなに大量の書類が必要なのか、と気力が萎えそうになりました。考えてみれば、被後見人の財産を食いつぶす家族や騙し取る悪徳弁護士の事件が報道されますよね。そういう事件を減らすためにも簡単にできないようにしているんでしょうか? でも、何重ものチェックをしているようで、実際には完全な防止策にはなってないと思いました。最終的には地元の支所で担当者(裁判官でしょうか?)と面談(ではなく申し立てですか?)が必要です。兄弟がいる場合は、兄弟全員?を成年後見人にしなければならないようです。 書類は私がそろえて提出すればいいのですが、兄の面談も必要なので、兄弟二人で別々の日時を設定して東京からやってきて面談しました。遠距離から通ってくるという事情って一切考慮してくれないですね。この制度に登録すれば一安心なのですが、この後は毎年経過報告を出さないといけません。この報告のためには、ヘルパーさんにつけてもらっていた家計簿が必要になり、さらに財産目録に記載した銀行全口座の1年分の入出金記録のコピーが必要です。また、金融機関などに成年後見人であることの証明の書類を提出するときには、九段の法務局までとりに行った記憶があります。地元の法務局では発行できなく、県庁所在地の支所まで行くか、東京で取るかのどちらかでした。イヤな記憶もあります。実家では近所にあった親戚が運営している駐車場を借りていたのですが、ある年、新しく変わったという担当者から電話があって「この振込は何ですか?駐車場が必要ですか?」と聞いてきたのです。兄が自家用車で実家に行った時とか、ヘルパーさんが通ってきた時とか、駐車場は必要だということを説明しても、必要ないと判断しますの一点張りで、相当やりあった記憶があります。通帳の振込記録はわかりやすいので、新任ではりきっている担当者のアンテナにかかったんでしょうね。でも家計簿に貼ってあったレシートの中にあっても気づかなかったでしょう。(けっして、不必要なものや 私用のものは購入していませんよ。)何より、自分たちが認めてやっているんだという上から目線の言い様で気分を害した記憶があります。それでも公的な制度に頼らないといけない現状があります。この制度を使ったのは実質1回だけ。それも銀行口座の名義変更だけでした。(それで済んでよかったのかもしれません)父にも必要かとも思いましたが、あまりの煩雑さに「父はいいや」と断念しました。
この成年後見人の証明書を使って、銀行口座を成年後見人名義に変更しました。これで知らない間にお金がなくなる危険性は回避できそうです。 そうそう、この手続きの前に、家の財産を整理しました。成年後見人の申し立てにも必要ですが、母の記憶がなくなる前に、とあせってやった気がします。これもまた大仕事でした。