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リプニツカヤの引退

今シーズンは五輪イヤーです。各国の有力選手にもいろいろ動きがあります。

特に若い伸び盛りの選手にとっては、この1年で急激に伸びる可能性もあり、昨シーズンまでの実績がまったく参考にならないこともあります。ソチ五輪の羽生選手もそうでした。急に伸びてきたとは感じていましたが、実力なのか、勢いなのか、まぐれなのか、まさか五輪で金メダルと取るとは。1年前から予想していた人は少なかったのではないでしょうか? 

平昌五輪を目指す日本フィギュア界は?

平昌に向けて日本の女子フィギュア界もあわただしく動いていると感じます。2枠になり、本命の宮原選手は、左股関節の疲労骨折の影響なのか、初戦に予定していたフィンランディア杯を欠場。この大会は本気の五輪シーズンのために作った演技のいいテストの大会であったはず。GPシリーズNHK杯でぶっつけ本番となってしまいました。宮原の本命があやしくなったのなら、続く、三原、樋口、本田、坂本等々、層の厚い若手にも倍のチャンスが巡ってくるわけです。彼女たちの気持ちはどうなんでしょうか? 男子も 羽生、宇野の二人は盤石として、残り1枠は誰? 興味深々です。

衝撃!妖精リプニツカヤ選手が引退!

ところで、先日、ロシアのリプニツカヤ選手が引退を発表するというニュースが流れました。ユリア・リプニツカヤ選手は、ソチ五輪当時、熾烈なロシア国内の選考を勝ち上がりソチで最初に行われた団体戦でロシアの女子シングルの代表として出場し金メダルに貢献した選手です。柔軟性をいかしたキャンドルスピンやジャンプを見て、「こりゃ、日本選手は勝てない」と思ったことを覚えています。演技力もすばらしく、冒頭、リプニツカヤ選手の周りに雪が舞っているように見えたのはプ~タロウだけでしょうか? 当時リプニツカヤ選手は15歳。現行ルールによるフィギュアスケート五輪史上最年少の金メダリストでした。しかし、おそらくリプニツカヤ選手も一番欲しかったであろう女子シングルの金メダルは同じロシアの2番手(団体戦には出なかったので2番手と言ってもいいと思います)ソトニコワ選手が獲りました。リプニツカヤは5位。 しかし会場の「ユーリア!ユーリア!」の大合唱はどの選手の時よりもすごく、ロシアのトップアイドルでした。

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ソチ五輪時のロシアのタブロイド紙 まさにアイドル!リプニツカヤ

 メダルの価値とメダリストのその後

金メダルのソトニコワ選手と5位のリプニツカヤ選手のその後…

ソトニコワ選手は怪我の影響か、いまだに主要な国際大会には出場しておらず、もしかしたら金メダルのままプロ転向か?とすら思えてしまいます。

リプニツカヤ選手は…2年後に出てきた大会で、プ~タロウは目を疑いました。あの可憐なスタイルはどこへ? すっかり成熟した体形になり、完璧だったジャンプにも失敗が目立ちました。いまやロシアフィギュア界にはメドベージェワ選手が君臨し、あとにも次々に有望な選手が出てきています。今年になって4回転を跳ぶジュニア選手の映像を見てびっくりしました。ニュースによるとリプニツカヤ選手は「拒食症の治療を終えて」帰国し引退を発表したそうです。これはまったくの想像ですが、やはり五輪の女子シングルの金メダルは特別な意味を持つのでしょう。名誉という意味でも、その後の生活という意味においても。あれほどの選手だったリプニツカヤはやはり平昌で金メダルが欲しかったのでしょう。そのためには、強力な若手を上回るジャンプが跳べる身体に戻したかったのだと思います。しかし、平昌までに自分の思う演技ができるようにならないと判断して引退を決めたのではないでしょうか。

浅田真央選手は「この先も新たな夢や目標を見つけて、笑顔を忘れずに、前進していきたい」と言って競技生活に別れを告げました。プルシェンコ選手は既にすばらしい実績を持ちすばらしい生活を手に入れています。この二人の引退には心から拍手を送ることができます。しかし、リプニツカヤ選手の引退には、拍手より「いろいろ悩んだろう。まだやりたいことはいっぱいあるんだよね」と同情する気持ちの方を強く感じます。スポーツ選手が引退を決意する。その裏には様々な事情があるのでしょう。 リプニツカヤ選手がプロとして再びリンクに戻ってくれるのを期待したいと思います。

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