人生は楽しまなくっちゃ

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SRO Ⅶ ブラックナイト 富樫倫太郎

SRO Ⅶ ブラックナイト 富樫倫太郎 中公文庫

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  Ⅰ~Ⅵを読んで、登場人物のキャラが面白く Ⅶは書店で見た瞬間、無条件で手に取ってしまいました。

感想は…前半の家族の描写がエグ過ぎてちょっと…

嫁に介護をさせる義母と息子(嫁の夫ですね)のくだりは、自分が実際に実母の介護をしてきた体験から、切なさや怒りを通り越して、気持ち悪くなってしまいました。

自分の母も嫁もあんなに酷くなくてほっとします。

ネグレクトされる兄妹のくだりは、自分に子供がいないので、子育てを美化しているのかもしれませんが、ヒドイ! ひどすぎてこちらも気持ち悪くなってしまいました。 両者とも少し救いがあればよかったのに。と思わせるのが作者の作戦だとしたら私はまんまと術中にはまってしまったわけです。介護とネグレクトの描写は世間で言われている範囲内なのですが、行動のディテールがはっきりしているからでしょうか。キャラがたっているんでしょうね。

で、近藤房子さん どういうからみ方をするのかと楽しみに読みましたが、さすが!シリアルキラー近藤さん、いかんなく彼女の能力を発揮してくれましたね~。

気が付くと近藤さんを応援している自分が怖い! 笑  プ~タロウの本質に近藤さんと相通じるものが何かあるんでしょうか? 笑

レギュラーの出演者たちもそれぞれ持ち味を発揮し、特に芝原麗子さんと山根新九郎さんのキャラが大好きです。

事件の解決のしかたが、ちょっとあっさりしていたかな… もっとハラハラさせて欲しかったよ~! でも面白い1冊でした。

 

ネタバレしてないですよね? 注意して書いていますが…

 

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